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うつ病の診断や症状が無い人でも「うつヌケ」は読むと気が楽になる1冊

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「うつヌケ」は「うつ病」を抜けだした経験のある田中圭一さんが、自身の「うつ病脱出」の経験と、様々な立場の「うつ病脱出」経験者の話をマンガでわかりやすく伝えてくれる一冊です。

 

「うつ病を抜け出す」ことについてフォーカスされている本ではありますが、万人に役立つ本だと思うので、本の紹介と理由を書きます。

「うつヌケ」_田中圭一さん

「うつヌケ」は田中圭一さんをはじめ、17名のうつ体験談が描かれています。

それぞれのエピソードにはもちろん共通点が多いんですが、性別も立場も違う人々のストリーが語られていてバラエティに富んだ内容になっています。

解決方法などはWEBや他の本で見かける内容がほとんどだと思いますが、この本は実際に体験した方々のエピソードで構成されているので、説得力と納得度が全く違います。

そして、マンガなんでサクサクと読みやすいです。

 

まずは、僕が読んでいて印象に残ったシーンを、いくつかご紹介します。

1~3話 田中圭一の場合

まずは作者の田中圭一さんのエピソードです。

  • うつ病の原因は「自分をキライになったこと」
  • うつ病の解決策は「自分を好きになればいい」

いきなり答えって感じですが、渦中の人間には理解できないですよね~。

なので、この本では様々なエピソードで様々なアプローチが出てきます。

 

  • ぼくの「うつ」を重くしているのは「はげしい気温差」

「気圧差」や「気温差」で体の内外に痛みが出たりするのはよくある話ですし、「潮の満ち引き」や「太陽フレア」が人間の活動に影響を及ぼすのも意外と知れた話です。

「心」ってカタチとして見えないし、触れないから「心」の話になるとなんだか自然現象と分けて考えたくなります。

人間は自然の生き物なのに。

きっと人工物に囲まれすぎて忘れてるんですよね、自然と人間は一つってことを。

4話 照美八角の場合

「自分が壊れる前に、逃げろ」っていうお話ですね。

 

  • 自分が壊れる前に「逃げる」道もあるんだ!

これは一人で悩んでいるとなかなか難しい。

だから体が「動かなくなってくれる」んですね。

困るけどね。

5話 折晴子の場合

すぐに「自分を引き算する人」のお話です。

 

  • 私さえいなくなれば この場はうまくいく

僕も両親が離婚して片親すら僕を引き取らなくて、僕はばあちゃんに引き取られました。

なので「すんごい引き算する人」になったのかなぁ。

最近少しましかな~。

6話 大槻ケンヂの場合

歌手の大槻ケンヂさんのお話です。

 

  • 不安はいっしょに歩くことが可能なヤツだ

そうなんですよね。

不安が無い人なんていないんですよ。

  • 受け入れているか
  • 受け入れてないか

だけなんですよね。

これが真逆の人生を作り出すわけですけど。

 

大槻ケンヂさんがTVに出まくっていた当時

「筋肉少女帯?なんじゃそりゃ??」

と思ってました。しんどかったんですねぇ~。

 

・・・極真空手のエピソードで「レバー打ち」の話が出てきますが

ホント。吐きそうなくらい効きます。(;・∀・)

逆サイドは耐えられるのにね~。不思議。

7話 深海昇の場合

双極性障害(躁鬱)のお話です。

 

  • まずは西洋医学の力を信じること

こう言い切れるのは、いい先生に巡り合えたということだと思います。

8話 戸地湖森奈の場合

カラに閉じこもるお話です。

 

  • 私は誰からも理解してもらえず こんなことなら、これからは他人と距離を取って生きていこう そう決心しました

僕も小学校の頃、同じような場面を経験したので良く分かります。

僕の中の痛みは、まだ解消され切れていない気もしています。

  •  その人のことを理解しようとしたの?

そうなんですよね、結局自分のことしか考えられないんですよ。

  • 「自分の気持ちは伝えない」
  • 「相手の気持ちもわかろうとしない」

文字にすると、「コミュニケーション取れるわけないやん!」ってハッキリわかるけど、結構な人がやってると思う。

9話 岩波力也・姉原涼子の場合

この回はそれぞれの物語を180度視点を変えて描かれています。。

 

視点を変えると、今まで悲しい出来事だと思っていたことが実は温かさに包まれたことに気づいたりします。

それは、「今、過去を変えることができる」という体験です。

「自分は孤立している」と感じている人にはヒントになる話だと思います。

10話 代々木忠の場合

AV監督という立場だからこそ分かった、様々なエピソードが出てきます。

 

  • こうやって少しづつ自分の心にたまった「つらさ」をすくいあげていきました。

僕は飲食店店長時代に、リストカットする女の子たちと働いていました。

人には様々な「つらさ」ってもんがあるんですよね。

 

代々木さんは自己治療できましたが、症状が重篤な場合一人で過去にさかのぼるのは危険です。

お医者さんに行きましょう。

11話 宮内悠介の場合

うつ病を繰り返す人のエピソードです。

 

  • 助けてよ 母さん!!

頼れる可能性があるなら、たとえ疎遠になっていたとしてもすぐにTELした方がいいと思います。

自分を潰すようなプライドは無い方がいいですね。

12話 鴨川良太の場合

自分がうつの自覚が無い人のエピソードです。

医者には掛かっていないけど「うつ」っていう人は沢山いると思います。

 

  • このバカ!!

「バカ」と言ってくれる人がいる

当たり前のことを当たり前に言ってくれる人がいる

ありがたいですねぇ。

13話 精神科医・ゆうきゆうの話

プラス思考すぎるやつは早死にするって話ですw

 

  • それは人生の自習時間

「気分が落ちた時」の考え方。

自分を責めない考え方をしようってことですね。

14話 ずんずんの場合

「社畜」がテーマのお話です。

 

  • 今でも私を大切に思ってくれている?

僕も40歳になってからやっと父親に

「僕のことが好きですか?」

って言えました。

声が震えたし、その場で泣き出してしまいました。

 

父はマンガのようには答えてくれなかったけど

「自分は自分の気持ちを伝えたんだ」

と思えることが大切。

それが「自分を大切にする」第一歩だから。

15話 まついなつきの場合

自分の子供達が立ち直るきっかけになったお話です。

 

  • おっはよ!!

うちも4人子供がいるので、良く分かります。

僕も妻も子供がいなかったら、死んでいたかもしれないことを経験してきました。

子供の笑顔は宝物です。

16話 牛島えっさいの場合

首を吊ってしまった人のお話です。

 

  • このとき「うつ」以上に深刻だったのは借金でした

そう、うつ以上に深刻なのが借金です。

気を付けましょう。

17話 熊谷達也

「今、自分に向いている仕事をしていて、楽しくて、疲れていない」と思ってる人のお話です。

 

  • いったいボクはなんのために書いている?

がんばってる人あるあるの話かもしれませんね。

真面目な人は「なんのために?」をすぐに置いてけぼりにするんですよね。

僕はまじめだなぁ。

18話 内田樹の場合

身体を動かすことで調子を整えていったお話です。

呼吸って、人間が潜在意識でやってることで唯一コントロールできる動きらしいですよ。

 

  • 体をモニタリングして「どう動きたいのか?」体の声を聞くんです

気分がいい時に鼻歌を歌うってのは「身体の声を聴く」という感じが良く分かるエピソードですね~。

19話 一色伸幸の場合

うつは心の「風邪」じゃなくて「ガン」だというお話です。

 

  • なにやってんだ!?すぐに入院しろ!!

心って見えないし触れないしで、どうしても軽視されやすいですよね。

心のガンなら納得でしょう。

「自殺は心の寿命」というセリフも・・・深いですね。。。

20話 総まとめ

まとめでは

  • なぜ人はうつになるの?
  • うつになってしまったらどうすればいい?
  • 再発の恐怖とどう付き合うのか?

などの問に答えたり、「人間の本質を大切にしよう」というお話が出てきます。

うつの方はもちろん、予備軍の方にも役に立つ本だと感じました。

 

興味がわいた方はぜひ、手に取って読んでください。

うつ病の診断や症状が無い人でも「うつヌケ」は読む価値があると思う理由

「うつ病」

現代はあらゆるものに名前を付けて分類する世界ですから、「うつ病」というと「そのカテゴリーに属する人」っていう具合に線引きができますよね。

でも、その境界線ってどこにあるんでしょう?

 

僕は空を飛んでる時「だよな」って思うことがあるんですよ~。

  • 「ここからここまでが国境です」って言われても、空に境界線なんてないよな~
  • 「ここからここまでが雲の中だよ」っていう境目もモヤモヤしてるだけで線なんか無いよな~

同じように、そもそも人間の心や体の状態に「ここからここまで」みたいな境界線なんてありません。

 

今はましになりましたが、昔は

「うつなんて言って、、甘やかすな!」

みたいな話が一般的でした。

今はとんでもない間違いだと知っている人も多いです。

そういうのは、いっぱい人が死んでからようやく一般的になります。

脱水症状なんかがそうです。

昔は「運動中に水なんていらない!」なんて言ってたんですよね。

そしたら脱水症状でいっぱい死んで、「こりゃだめだ」ってなってから一般的な認識が「汗かいたら、水飲まないとな」って、ようやくなりました。

そんなこと、人が死ななくても分かることなのに。

うつ病は風邪みたいなもんだから、大丈夫?

「うつは心の風邪みたいなもの」という認識があるみたいです。

「うまいこと言うな」って思います。

でも、風邪にもいろいろあります。

重篤な風邪は死亡することもありますし、肺炎などの合併症を引き起こしたりします。

「風邪だからなんとかなる」っていうのは、なんの理屈も通ってないです。

  • 軽い落ち込み=軽い風邪=早期治療で回復
  • 重篤なうつ病=重篤な風邪=死に至る場合もある

軽く落ち込んだ時(軽い風邪)と重篤なうつ病(重篤な風邪)を一緒にしてないですか?

これって、誰にだってあることだと思うんです。

人に対しても、自分に対してもね。

あなたはうつ病予備軍じゃないですか?

平成28年の自殺者は男女含め21,897人です。

○平成28年の自殺者数は21,897人となり、対前年比2,128人(約8.9%)減。平成10年以来、14年連続して3万人を超える状況が 続いていたが、22年ぶりに2万2,000人を下回った。
引用:警察庁Webサイト

自殺者って、ピークより減ったって言うけど2万人もいます。

こちらは日本のうつ病患者の推移です。

厚生労働省が実施している患者調査によれば、日本の気分障害患者数は1996年には43.3万人、1999年には44.1万人とほぼ横ばいでしたが、2002年には71.1万人、2005年には92.4万人、2008年には104.1万人と、著しく増加しています。
引用:うつ病|疾患の詳細|専門的な情報|メンタルヘルス|厚生労働省

1999年の44.1万人から2008年には104.1万人と大幅増です。

それから約10年。

大幅に減っていたとしても、60~70万人じゃないでしょうか?

そしてこれは通院している、目に見える数字なんで、潜在的な数字はケタが違うと思います。

だから、他人事ではないし、知識を付けておいて損はないと思うんです。

 

僕は他人事どころか、本を読んでみたらほぼ全員の経験したことを経験していたので「よく医者にも行かずに死ななかったな~」セ~フ!と思いました。

田中圭一さん

さて、僕が大絶賛しているこの本。

読みたくなりました?

というか読んでます?

んで、他の田中圭一さん作品も読んでみたくなりました?

 

・・・一言言っておくと田中圭一さんの作品は「エロイですよ。」

いきなり本を買うのもいいですけど、noteの連載を読んで耐性を付けることをオススメします。

note.mu

もうね、絵を見たら

「え?えええ!!??」

ってなりますよ。

昔懐かしいマンガやアニメのタッチを自在に操ってパロディを描いているので、まるで原作者本人が描いた絵を見ている気分になります。

内容は結構ゲッスイですけど。

もう、笑わずにはいられません。(*´▽`*)

 

田中圭一さんのAmazon著者ページ

田中さんが作中で紹介している、うつ脱出のきっかけになった本