Taka(@takapiece)です。
本音できる。
むしろ、なぜ本音を言えないのか、なぜ本音で生きられないのかのほうが、僕にはわからない。
いきなり強烈な文章で始まる「本音で生きる 一秒も後悔しない強い生き方」。
確かに「ホリエモンだからできる」というのはある。
子供の頃から本音を貫き通す、という生き方を何十年も続けてきたのだから。
子供の頃からピアノをひたすら習い続けてきた、達人のようなものだ。
10代20代の若者ならいざ知らず
僕のように何十年も我慢しっぱなしで生きてきたような、40代50代のオッサンが簡単に真似ができる生き方ではない。
ではおじさんは読む価値がないのか?
もちろんそんなことはない。
耳が痛いことは間違いないが、その分「本音で生きる」ことに近づくこと請け合いだ。
本音で生きる 堀江貴文著
序章 なぜ、本音で生きられないのか
ホリエモンはここで「僕にとって本音を言わずにいるのは、とても気持ちが悪い。」と言っている。彼はそういうレベルだということを押さえておきたい。
本音の達人の話を聞くつもりでちょうどいい。
この本でホリエモンは
- 言い訳しないこと
- バランスを取ろうとしないこと
- 自意識とプライドを捨てること
が大切だと唱えている。
そして、本音を言ってなにかまずいことがあるんだろうか?
と切り込んでくる。
確かにそう思うが・・・そうは思えないんだよね~一般的に。(>_<)
これは学校生活から来ていると僕は思う。
集団生活の基本を教えるのはいいんだけど、自分を抑え込む訓練を6年から9年に渡って受けているようなもの。
「本音を言うと人間関係が悪くなって会社にいられなくなる」と
「本音を言うと友達関係が悪くなって学校に行けなくなる」は
程度が違う同レベルの事だと認識している。
この章で印象的なのは
「なぜ、そんなふうにデジタルで物事を考えようとするのだろうか。」
という言葉。
多くの人は「ホリエモンこそがデジタルで冷徹に割り切って生きている人」
みたいな印象を持っているんではないだろうか?
「本来人間は白・黒で割り切れるデジタルな存在ではなく、色彩豊かなグラデーションで構成されているというのに。」
この考えは本書で貫かれている思想であり、骨組みの一つ。
周りに合わせたり、議論を避けたり、集団から阻害するのは
白か黒かしか考えられないデジタル人間のすることで、
人と人の違いやあいまいさを受け入れることができる人が、
議論を恐れずに本音を言えるということになる。
つまり、世の中の多くの人が本音を言えない原因は
対人恐怖のあまり、人間関係をデジタル処理しているからだと
僕は思った。
ホリエモンは最終章で「世の中そんなに悪い人はいない」と言っているように
その他大勢の人々より、他人を信用しているから本音を語れるのだと感じた。
それは教科書で学んだことではなく、幼いころ母と激突したことから始まり
多くの人間とぶつかってきて、肌で感じているから自然体なのだと思う。
僕はパラグライダーのイントラをしているが、
最初っから思い切りパラグライダーを担いで走れる人はいない。
何度も、おっかなびっくり走ってみて
「大丈夫だ、これなら飛べる」
ということを肌で感じてから、皆うまく走って飛べるようになる。
「同じなんだな」と納得できた。
1章 言い訳をやめる
この章では、言い訳をやめることについて言及している
お金がないという言い訳
時間がないという言い訳
才能がないという言い訳
やり方がわからないという言い訳
これらの言い訳がいかに意味がないことなのか、ホリエモン節で語られている。
基本的に言い訳というものは自分を守るために作られるもの。
だからできない理由なんていくらでもできてくるし、それらは自分にとって非常に合理的なことばかりに聞こえる。
自分で自分にだまされない事が、とても重要になる。
多くの人は、自分で自分をだまして「できない」と思い込んでるからだ。
とにかく、やったことがないことはどんな言い訳も通用しないと思っといた方がいい。
逆に、どんな言い訳もいらない。
最後に残るのは、やったかやらなかっただけ。
死に際に「あれは恥ずかしかったからやらない方がよかった」なんていう人はいない。
たいていのことは「やってよかった」と思うし、
「何でもやっておけばよかった」と思う羽目になる。
大事なのは「それは自分で決めたこと」と言えることなんじゃないかな。
2章 バランスをとるな!
この章でホリエモンは
バランスなんか取らなくていい何かに没頭しろと主張する。
「やりたいことがあるなら、極端でいい」
確かにその通り。
ホリエモンの例は極端すぎかもしれないけれど、
だれだって好きなことは極端にしてるもんだと思う。
仕事もそうだけど、
ゲーム
カラオケ
釣り
スポーツ
etc・・・
なにかしらあるんじゃないかな?
それが自分にとって「エキサイティングな経験」なら
そこは「本音で生きてる」と言える。
3章 本音で生きられない理由は「自意識」と「プライド」である
第3章でホリエモンはプライドと自意識の高さが、本音で生きることを困難にしていると語っている。
この章で響いた言葉は
実際には存在しない「世間」などというものを気にする必要は全くないのだ。
というセリフ。
僕らは「世間体」というものを多かれ少なかれ気にしている。
いわゆる”普通に”年齢を重ねていればなおさらだ。
言われて見れば「世間体」なんて実在するもんじゃなくて、心の中で作り上げた幻想にすぎない。
また、ホリエモンはここで「ノリ」という言葉を使ってくる。
考え込んでしまう人間より「ノリ」で何でもこなしている人間の方が成功の確率が上がるし、単純に数がこなせる。
そして「ノリ」のいい人間の方が人が集まるし助けてくれるのは周知の事実。
4章 すべてを最適化せよ
この章では主に時間管理や情報処理のことについて触れられている。
この章を読むと、ホリエモンの時間管理と情報管理は常にPDCAで改善されていることがわかる。※PDCAサイクル - Wikipedia
時間は最も貴重な資産であるという考え方は、ビジネス成功者の特徴でホリエモンの時間管理も徹底している。
そうやって自分の時間を確保し、さらに外注化により自分の得意(コアバリュー)に時間を集中していくのがホリエモン流。
この章で腑に落ちた言葉は
「アイデア」ではなく「実行力」にこそ価値がある
昨今、アイデアのもとになる情報はIT技術の発展によって誰でも一定水準のものが手に入る。
ということは、相対的にアイデアの価値がどんどん下降しているということ。
では、なにが重要かと言えば「実行力」。
ようするに「やるか」「やらないか」の選択の違いが今までにまして価値を持つ時代になったということ。
情報は覚えるな!
情報は覚えなくても浴びるように情報に触れていれば、脳が勝手に情報処理をし最適なアウトプットを導いてくれる。
この章を読むと、自分がいかにインプットが少ないかよくわかる。
5章 本音で生きるために必要なこと
最後の章では「真似をすること」と「与えること」の重要性を説いている。
「まねる」とは「学ぶ」の語源であるのに、まねるのは盗むと同義のような風潮もある。
まったくばかばかしい話だけど、それが足かせになっているならさっさと外してしまいたい。
そもそも「まねる」から始めないと何事も効率が悪い。
これも思うに「教科書から学ぶ」という習慣が影響しているような気がしてならない。
本来の学習の道筋は人から人へだと思う。
この章でホリエモンは「与える」ということについてさらっと
昔から惜しみなく人に与えることを心掛けている、と語っている。
僕の周りにいる「成功者」の面々も実におおらかに、人に様々なモノ・コト・時間を与える人ばかりである。
そして、皆確実に本音で生きている。
まとめ
ホリエモンは効率化の鬼だ。
そして自分を大切にしている。
昔から睡眠時間は必ず7~8時間確保しているというエピソードはそれを表していると思う。
そして、ノリとやる気を大切にしている。
数知れないトライ&エラーを繰り返して成功しているホリエモンは
だれも分からない先のことを考えるより、ノリでやってみることが結果的に最短距離になることを知っているんだと思う。
そりゃ、ド素人の考えなしとはわけが違うだろうけど
「行動力が大切」という基本理念はいつでもだれでも使える。
この本にはホリエモン流の本音で生きる方法論が詰まっている。
でも、それを生かすには
「人を受け入れる」
「人を信じる」
という基本姿勢があるんだと強く感じた。
なんでもそうだけど、方法なんて人それぞれだから
基本的な考え方・生き方をまねるのが正解なんだと思う。
- 言い訳をして「自分にはできない」というふうに自分をだまさない
- やりたいことに極端に集中する
- 自分が自意識過剰だと知る
- 自分のすべてにおいてPCDAサイクルを回す。
- ノリとやる気で今すぐやりたいことをする
そして、その根底に
「人を受け入れる」
「人を信じる」
があると感じた。