ある春の日、妻からこう尋ねられた。
火曜日休みにならへん?
え?なんで?
ユニバーサルスタジオ行くから!
お、おう・・・(え?簡単に言うけど料金すごいよ・・)
どうやら娘の「コナン君のアトラクションに行きたい」というリクエストに応えたようだが、
コナン君のアトラクション行きたい~~~~!
・・・
彼女達はわかっているんだろうか?
ユニバーサルスタジオジャパンは
みさき公園とはわけが違うってこと、
(ごめん、みさき公園。大変お世話になったけど、それが現実だ)
ここから先は小説風に綴っていきます。
結構長いから、たぶんエンディングにたどり着く人いないと思う。
たどり着いたら結構嬉しいのでメッセージください。
ほめたたえます。
USJ物語
USJツアーを前に眠れない47歳
僕は焦っていた。
USJをなめていた。
前の日にチケット買えばいいだろう
くらいに考えていたんだから。
USJに出かける前日。
僕は仕事を終え家に帰って来て一段落してから食事をした。
食事を終えた、夜の8時頃。
おもむろに僕はユニバーサルスタジオジャパンの公式サイトを開いた。
チケットを購入するためだ。
前の日の夜に前売りチケットを買うなんて、僕が子供のころは想像もできなかった。
今はインターネットがそれを可能にしてくれる。
少し遅い時間だが、わざわざどこかに出かけなくても買い物ができるとは、便利なものだ。
ところが、ここで僕はかなり迷うことになる。
どのチケットを選んでいいのか、さっぱりわからなかったのだ。
さらに悪いことに。
ちょっとでも安く手に入らないかな~。
などと考えてしまったので、泥沼にはまってしまった。
この時の教訓を「USJのチケットの買い方」としてまとめたので、参考にしていただきたい。
結局、
USJのチケットを入手し、
セブンイレブンで入場券の印刷を終えたのは
日付の針が12時を超えたころだった。
やばい。明日起きられるだろうか?
と、ドキドキした。
同時に、前々から行ってみたかった
「ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッター」
のエリアに行けることにワクワクしていた。
いや、まじで。
USJ出発の朝
心配せずとも、
朝はギンギンに目覚めた。
着ていく服に迷いは無い。
私服兼、仕事着兼、お出かけ着の
「どう見ても、今から山に行くんですよね?」
って聞かれそうな服しか無いからだ。
iPhoneアプリのYahoo!カーナビをセットして、いざ出発!
ナビでは、約1時間後の到着だ。
実際混雑もなく予定通りに到着した。
まず驚いたのは駐車料金。
2500円?マジか?!
そして次に驚いたのは
駐車場から入場ゲートまでの距離
めっちゃ遠いやん!
である。
USJ入場ゲート
入場ゲートは、思った通りの混雑具合。
日本人はもちろん、西洋人・アジア人が入り混じっている。
金髪の白人がハリーポッターのコスプレをしていたら、
もうそれは本物だ。
ほんものやん!まじでホンモノやん!
めっちゃ写真撮りたい。
かわゆい子どもたちだったが、ぐっとこらえた。
おっさんが子供を捕まえてバシバシ写真を撮っていたら、通報されるかもしれない。
入場前に事情聴取となったら、この日の予定が大幅に狂ってしまう。
僕は涙をこらえて、コスプレの大人や子供がうじゃうじゃいるであろう
「ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッター」エリアに走っていった。
朝一の時間なら、ハリーポッターエリアに入るために整理券をもらう順番待ちをしなくていいことは予習済みだ。
夕方にもう一度来るつもりだったので、朝はさらっと一巡しておいた。
春だけど冬みたいな景色だ。
乗ってみたい。ハリーの世界に行ってみたい。
おお~、ホグワーツ城~~。
ここで、
とりあえず記念撮影を妻にお願いしたんだが、
妻の機械音痴が世界の終わりレベル
であることに改めて気づかされることになる。
実際の画像がこれだ。
今どき、わざとでもここまで外せるヤツはいない。
耳なし芳一どころか首なしTakaさんである。
何回撮っても恐ろしい外しっぷりなので、結局娘に取ってもらった。
ふう。
事なきを得たようだ。
ここがアメリカなら、妻に銃は絶対に渡せない。
全人類が破滅するまで的を外しまくるだろう。
服装は「山装備」だが気にしないでほしい。
前述のとおり、仕事着も私服もすべて「山装備」なのだから。
でも普段空を飛んでるとは誰も気づくまい・・・フッ。
・・・やー、だれか気づいてくれないかな~。
ユニバーサル・エクスプレス・パスの印籠効果
印籠と言っても、僕と同年代以外は理解に苦しむだろう。
「この紋所が目に入らぬか!」ってやつ!
もう、わかる人だけわかってね。
ユニバーサル・エクスプレス・パスとは、ホントにそんなレベルだ。
まずは「進撃の巨人・ザ・リアル2」
不覚にも、僕は吸い込まれるように普通に列に並んでしまった。
しばらくそのまま並んでいたが、おかしい?
どう考えても、1時間は並んじゃいそうな雰囲気だ。
このまま他のアトラクションも全部、何時間も並ぶ羽目になるんだろうかとドキドキした。
「6,900円とワクワクを返せ~!」
と、一旦心で叫んでおいてお姉さんそっと聞いてみた
す・スミマセン。エクスプレス・パス持ってるんですが・・・
・・・
あまりにも そおっと聞きすぎたので、忙しそうなお姉さんには届かなかった。
なんだかお客さんに英語でペラペラ言われてイライラしているように見える。
怖い。
なんだかわからんけど、怖い。
でも、勇気を出して再度聞いてみた。
すると、僕はすんなり列から解放され
ドドーンといきなり一番前に案内された。
ま・まじで?逆にドキドキする。
少し後ろに並んでいたお兄さんの目線が
「お前、殺す」
と言ってるように見えたが、きっと気のせいだと思う。
係員のお兄さんお姉さんに従って、素直にスタジオに入っていった。
おお!すっげええええええ!!!
そして「進撃の巨人・ザ・リアル2」は終わった。
え?
感想だって?
いや~、感想書いたらネタバレしちゃうので
全部こんな感じですませます。
だって、ドキドキとワクワクのないアトラクションなんて
ネタがのってないスシみたいなもんでしょ?
・・・
さあ、最後までたどり着けるかな?
さて、次の「名探偵コナン・ザ・エスケープ」まで少し時間がある。
USJを散策してみよう。
USJ散策
フラフラと歩いていたら、湖にたどり着いた。
お、なんだかうまそうなモノがある!
さっそくいただいてみる。
チーズソースが濃厚でうまい!
パンのところはワラワラと寄ってくるハトたちと一緒に頂いた。
それにしてもハトが慣れている。
手に乗ってパンを食べるハトは初めてだ。
周りからはきっと僕がハト使いに見えただろう。
ん?
妻と娘が何か買っている。
おおう、見るからにコナン君だ。
娘が積極的にオススメするので飲んでみる。
マシュマロ入りで甘甘のチョコドリンク。
甘いのは得意な方だが、甘いな。。。
僕はがんばって飲み干した。
甘党じゃない皆さんは、そこで一日が終了するレベルなのでお気を付けいただきたい。
※個人差があります。
お!そろそろ、コナン君が始まる急ごう。
名探偵コナン・ザ・エスケープ
おお~、すでに当日券は終了か。
「USJ 1デイ・スタジオ・パスだけ買って、一日プラプラ楽しもう」
などと考えていたら、
お目当てのアトラクションを楽しめなくてゲッソリな娘と
なんだかとっても不機嫌な妻と
戦々恐々と丸一日過ごさなければならない、
かわいそうなお父さんになっていただろう。
危ないところだった。
頑張ったよ。オレ。
ん?というか、もうすぐ「名探偵コナン・ザ・エスケープ」はじまるけど。
俺にコナン君チョコドリンクを強烈にプッシュしてきた娘が、飲み終わってない?
ええっ?大量に残ってるやん。
ホントにムリ。
マジで?
近くの係員のお姉さんに処理を頼んだ。
いや、「かわりに飲んでくれ」って言ったわけではない。
安心してくれ。
ムリに飲ませてリバースされては困る。
・・・あ、娘の話だ。
なにせ今後どのようなアトラクションが待ち受けているか、わからんからな。
(実際、リバース系のアトラクションはある)
さて、「名探偵コナン・ザ・エスケープ」の順番待ちをしようか。
「名探偵コナン・ザ・エスケープ」は、通常はチケットを買う必要があるアトラクションなので、エクスプレス・パスの時間短縮効果はない。
「名探偵コナン・ザ・エスケープ」の入場がセットになっているユニバーサル・エクスプレス・パスを購入すればセットでお得ということだ。
大人しく並んでいると、あるアイテムを渡された。
「あとで必ず返せよ、フフッ」
と不敵な笑みを見せながらお兄さんが去っていった。
・・・気がした。
1時間ほど待ってアトラクションが始まった。
・・・
そして「名探偵コナン・ザ・エスケープ」は終わった。
・・・すまん、話せないんだ。
内容を話すと黒の組織に消されてしまう。たぶん。
一つ話せるとしたらそれは
のめり込めばのめり込むほど面白いよ!
ということ。
是非、のめり込んでください。
外に出るとすぐに巨人が待っていた。
お、例の有名な巨人の像がある。
「鎧の巨人・・・か。」
い、一緒に写真撮りたい。。。
あの手に握られて「うわ~っ!!」って言いたい。
ここは娘にエサになってもらおう。。。
ねえ、一緒に写真撮りに行こうよ。
ええ~、いいわ~。
あっさり断られた僕は一人で行く勇気が出なかった。
ホントは「わ~、うあ~っ!!」って言いたかった。
・・・また会おう、ライナー・ブラウン。
スタジオ・スターズ・レストラン
はらが減っては戦ができぬ。
次のアトラクションは「ゴジラ・ザ・リアル4-D」。
どんなに飯を食ってもゴジラには勝てない気はするが、腹ペコよりはマシだろう。
近くの「スタジオ・スターズ・レストラン」に立ち寄る。
ここはカフェテリア方式。
料理はファミレスっぽいが値段は倍。
しかし、高いとは思わない。
逆に安いとさえ思える。
自分の金銭感覚がマヒしていくさまは、
まるで夜店の屋台をめぐっている感覚だ。
それはそれで興味深い。
いや、決して浮かれているわけではない。
ホントだ。
ホントだよ。
ホントで~す。
テラス席で食事していると、修学旅行生が目立つ。
ファンキーな格好をしている人々も、ここでは普通に見えるから不思議だ。
・・・いや、普通でもないか。
やっぱファンキーはファンキーだわ。
ゴジラ・ザ・リアル4-D
「ゴジラ・ザ・リアル4-D」は入り口で新聞をもらった。
え?ゴジラがUSJ付近で交戦中?
ま、まじで?
こんなところで、こんなことしていていいんだろうか?
めっちゃ不安になってきた。
・・・
ごにょごにょ
・・・
はい、「ゴジラ・ザ・リアル4-D」終わり。
・・・
だってしょうがないじゃん。
ネタバレ禁止だし。
さあ、またプラプラと園内散策しますか~。
それにしてもエクスプレス・パスの威力は凄まじい。
どんな長蛇の列も一瞬でワープする。
そのたび殺気を感じるのは気のせいだろうか?
モンスターハンター・ザ・リアル
次の「モンスターハンター・ザ・リアル」は
待ち時間もあっという間だったが、アトラクションもあっという間だった。
結構中の雰囲気は好き。
剣とか普通に欲しいし。
それにしても、あのボタンは何だったんだ・・・。
再びUSJ散策
USJの待ちを歩き回るのは楽しい。
あちらこちらでイベントやパフォーマンスを催している。
また、ミニオンズの「ミニオンパーク」がオープンなので
0歳~高校生を対象に、ミニオングッズのプレゼントがあったり。
ミニオンズグッズがお土産物に結構並んでいたり。
ミニオンズの路上のお絵かきがあったり。
と、ちょこちょこアピールされている。
エヴァンゲリオン・XRライド
さて、お待ちかねのリバース系アトラクション。
そう、キラキラがリバースしてくるアレだ。
「エヴァンゲリオン・XRライド」の待ち時間は120分。
例のごとくワープして列に並んだので、僕の待ち時間は10分。
超気分がイイ。
気分を盛り上げるための基地内風・順番待ち通路の時間も楽しい。
すると、あることに気が付いた。
「エヴァンゲリオン・XRライド」は2人一組か~
妻・娘・僕
の順に並んでいたんだが、どうしよう?
少し考えている間に、係員のお姉さんが妻に
「お客様、お二人ですか?」
と尋ねた。
はい、二人です!
って言っちゃてるよ~~~。
当然お姉さんは
「お客様、おひとりですか?」
って聞くよな!オレに!!
いえ、3人です。
なんか、こっぱずかしいわ~っ!
「すみません、お客様。同乗のお客様がいらっしゃってもよろしいですか?」
って言われたので、もうこの際アバンチュールを期待して
もちろん、いいですよ!
って言っちゃったよ。
そしたら、もちろん隣は
みんなの予想通りにおじいさんだったよ!
とんだアバンチュールだぜ!
って言ってるまに、僕はおじいさんの隣の席に座らされた。
ジェットコースターのように上からバーが下りてくるんだけど、僕がマゴマゴしてたら
「Excuse me. Please let me down the bar.」
って言われちゃったよ。
僕って外国人っぽいですか?
アウアウしながらバーを下ろしたら
「Thank you!」
って笑顔を見せられた。
You are welcome.・・・
「うおおおおおお!!!!」
って「エヴァンゲリオン・XRライド」は終わった。
ちなみに妻は始まった瞬間から目を閉じたそうだ。
リバースの予感がしたらしい。
これで「クールジャパン・エクスプレス・パス 5」のアトラクションはすべて終了だ。
時間はいい頃合いに夕方。
きっと「ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッター」の世界が輝きを増しているだろう・・・。
思った通りだ。
ハリー・ポッターの世界は暗闇が似合う。
温かい明かりが灯っている。
あとは土産ものでも見て帰ろう。
ゆっくりとゲートに向かいながら、パーク内の街並みを眺める。
どこもかしこもキラキラと輝いていて、僕の好きな時間帯の一つだ。
ゲートを出るとシンボルから天空に向かって光が放たれていた。
浮かれて写真を撮る姿が微笑ましい。
ただ、僕は足が痛かった。
めっちゃ痛かった。
土産物買うの忘れるくらい痛かった。
いてー!めっちゃ痛て”ぇー!!
本当に膝が痛すぎてお土産忘れたんだ。
マジで痛かったんだよ。
もう、頭が回らなくなるくらい。
いや~、許してよ、今度買ってくるから。
2度と行けないかもしれないけれど。
今度来るときはゆっくり廻ろう。
そう心に誓った。
あとがき
帰り道。
高速道路に乗ったと思ったら
勘違いして数百メートル走ってすぐに下りてしまった。
次の乗り口でおじさんに
すぐに降りてしまって、、、もう一回払います?
「そう、、、ですねぇ~。」
ですよね。
ちょっぴり苦い思い出ができました。
全部読んでくれた皆さんありがとう。
めっちゃありがとう。
もう、この際だからついでにシリーズ記事も読んでください。
大丈夫。
この記事を読み切ったあなたなら、楽勝だ。