Taka(@takapiece)です。
先日戦場カメラマンの渡部陽一さんが、初めてパラグライダーでフライトする瞬間に立ち会いました。
「運をつかみ取る人とはこういう人なんだな。」
とはっきりわかる素敵な人柄と強運でした。
渡辺陽一さんの現在
最近の取材経歴によると、紛争地域に潜入するような取材は控えているようですね。
HISTORY 取材経歴|渡部陽一オフィシャルサイト yoichi-watanabe.com
代わりに各地を巡り、講演活動により世界の現状を伝えているようです。
テレビやラジオの出演も一時よりは少ないですが、それぞれレギュラー番組を持ち活躍されていますね。
渡辺陽一 × 路線バスの旅
今回BS-TBSさんの「日本の旬を行く!路線バスの旅」・和歌山編で
渡辺陽一さんが初めてパラグライダーで空を飛びました。
番組は渡辺陽一さんが「和歌山の海で桜鯛を一本釣りする」までの道中を、路線バスでめぐるというものです。
和歌山駅を出発して、京橋の和歌山麦酒醸造所三代目さんを訪れたのち
紀の川市のフライトエリアに。。。
「ガッツリ海から遠ざかってるやんっ!」
って番組を見て突っ込みましたね。。。
さて、それはいいとして
これがですね・・・。
ガチです。
ガチなんです!
渡辺陽一さん、パラグライダーで空を飛ぶ
もうホントにガチで路線バス移動してるもんだから、
パラグライダーでのフライトが次のバス発車時刻までに終われるかどうかギリギリでした。
もちろんリハーサルだのなんだのは全くなし。
冒頭でお話しさせていただいているのが私ですが、
普通にパラグライダーの生徒さんのフライトを見ていたら、
普通に渡辺陽一さんが土手を歩いてきたので、
普通にお話ししてパラグライダー体験のご案内をしました。
次のバスまでに時間がなかったので、
急いでテイクオフポイントのある山頂に上り、
急いで準備し、
急いで飛び立ちました、
この日は、あまりコンディションが良くなくて、パラグライダーでフライトする僕たちが言うところの
「ぶっ飛び」コンディション。
要するにパラグライダーが一回も上昇せずに、只々テイクオフからランディングまで滑空していくだけというコンディション。
なのに!?
渡辺陽一さんが飛び立った時だけ、テイクオフ正面にサーマルがやってきて
渡辺陽一さんを乗せたパラグライダーはトップアウト。
※トップアウト=飛び立った場所より高く上がること。
番組的に最高のショットを残したのでした。
しかもランディングでは派手に前のめりでコケるという。。。
あんなコケ方する人、初めて見ました。
この日、渡辺陽一さんはパラグライダーのタンデムフライトの後、大好きな海釣りで桜鯛を一本釣りするということでしたが・・・
見事桜鯛を釣り上げたそうです。
「強運」とはこういうことだ!
と、見せつけられているようでした。
渡辺陽一さんの人柄
渡辺陽一さんは非常に礼儀正しくハキハキとしていて、なおかつ穏やかな人柄でした。
そして、とんでもなく「持ってる」人でした。
だから今まで戦場から生きて帰って来れれたんだなぁと感じました。
ゆっくり、ハッキリ、穏やかな話し方は幼いころかららしく
「変なしゃべり方」とよく言われたそうです。
さらに戦場で命を懸けて対話するうちに、ゆっくりハッキリなっていった様ですね。
今でも覚えていますが昔TVで、やたら早口でレポートする渡辺陽一さんを見たことがあります。
その時は近くで銃撃戦があったりと緊迫した雰囲気でした。
緊迫した中で緊張してしゃべっていると、常に早口でうろたえたようなしゃべり方になってしまいます。
普段ゆっくりハッキリ穏やかに話すのは、非常時の訓練を兼ねているのかもしれませんね。
フライトエリアに訪れた渡辺陽一さんは終始にこやかで、誰に対しても礼儀正しく接していました。
オフィシャルサイトによると
PROFILEプロフィール|渡部陽一オフィシャルサイト yoichi-watanabe.com
渡辺陽一さんの取材のモットーは
- 基本的に被写体となる方々に危険が迫っていたら、撮影以前に助けに入る
- 被害者側の避難生活に入り込み。寝食を共にして取材する
ことだそうで
取材をするときは、相手に敬意を払うことが最も大切だと感じているそうです。
「なるほど、納得。」な人との接し方でした。
「戦場で生き残る」
という究極の状況を生き抜いてきた渡辺陽一さんは
話し方も人格も戦場での心がけで磨かれたんだなと感じました。
ぼくも将来世界を巡ろうと考えているので、
「生き残る姿勢」
を見習いたいと思います。