先日、家族で本屋に立ち寄ったところ、「ヨシタケシンスケ」さんの特集が組まれているスペースがありました。
僕はこの時初めてヨシタケシンスケさんの事を知ったんですが、いきなりファンになってしまいました。
手にしたのは
「このあと どうしちゃおう」。
僕の好きな配色に、何とも言えない可愛い挿絵。
妻と、「なんか、いちいち可愛いな~~」と言いながら読み進めたあと、そのままレジに進んでいました。
どうしても、手元に置いておいておきたいと思ったからです。
ヨシタケシンスケさんの絵本が売れる理由
ヨシタケシンスケさんは雑誌LEEのインタビュー記事の中でこう語っている
絵本をつくるときにも大人が視野に入ってきてしまうし、逆に子供にしかわからないものはぼくにはわからない
ずっと大人向けの本や雑誌のイラストレーターをしていたので、どうすれば子供に届くかを考えながらも、どこかに大人の目線が入っているとのこと。
つまり
ヨシタケシンスケさんの絵本が売れるのは、
「大人の心に響く絵本だから」
だということ。
結局、絵本を買うのは大人だからね。
絵本の魅力ってなに?
僕は基本的に電子書籍で本を買う。
スマホやタブレットがあれば、いつでもどこでも本が読めるし、何百冊何千冊持っていようがどこにでも持っていける。
でも「どうしても紙じゃないとね」という本がある、それが絵本。
僕はこの本が電子書籍で出ていたとしても、やっぱり紙の本を買っていると思う。
多分両方買う。
なんか、かわいいペットみたいな気分。
画面の中じゃなくて、手に触れて感じたい。
僕の子供たちは みんな大きくなってしまったけれど、まだ小さな子供たちがいるお父さんお母さんなら、絵本は大切なコミニュケーションの道具となるしね。
ヨシタケシンスケさんの活躍と特集
ヨシタケシンスケさんは、MOEの「絵本屋さん大賞」を3回受賞。
2013年 『りんごかもしれない』(ヨシタケシンスケ/作 ブロンズ新社)
2014年 『へいわってすてきだね』(安里有生/詩 長谷川義史/絵 ブロンズ新社)
2015年 『りゆうがあります』(ヨシタケシンスケ/作 PHP研究所)
2016年 『もう ぬげない』(ヨシタケシンスケ/作 ブロンズ新社)
“こどもの本” 総選挙の挿絵を担当。
「小学生がえらぶ! “こどもの本” 総選挙」は、 今のこどもたちに1番支持される本を選び、 その結果をこどもたちと分かちあうことを目指します。
LEEの特集
――はじめての絵本『りんごかもしれない』(ブロンズ新社)が全国の書店で平積みとなり、その年の絵本賞を多数受賞したヨシタケシンスケさん。その後も出す絵本はすべて大ヒット、あっという間に人気絵本作家となりました。そのヒットの秘密は、どこにあるのでしょうか?
MOEの特集
絵本雑誌「MOE」の企画で、ヨシタケシンスケさんと 糸井重里の対談が実現しました。
NHKの特集
「りんごかもしれない」「もう ぬげない」、人気作品は“ネガティブさ”から生まれた?絵本作家・ヨシタケシンスケさん
絵本「このあと どうしちゃおう」
「このあと どうしちゃおう」のテーマは死です。
普通に取り上げたら、どうしても重くなってしまうテーマであるにもかかわらず、とても可愛く、とてもカジュアルに死が描かれています。
「このあと どうしちゃおう」は、おじいいちゃんが死んでしまった直後からお話が始まります。
おじいちゃんの部屋を片付けていたときに見つけた「このあと どうしちゃおう」と書かれた1冊のノート。
そこにはおじいいちゃんが死んだらどうなりたいか、どうしてほしいかが描かれています。
※とにかく、なにもかもカワユイ。
主人公の「ぼく」は楽しそうなノートを見て、自分も「このあと どうしちゃおう」ノートを作ろうとしますが・・・?
なぜこんなにも「死」が軽やかにとりあげられているのか?
その理由は、絵本についてくる「スペシャルブックレット」の中にあるインタビューで語られています。
死は茶化しちゃいけないっていうモードがあるけど、世の中ふざけながらじゃないと話し合えないこともたくさんある。この本で「あたらしいふざけ方、向きあい方の提案」ができたらいいな、と思っています。
僕が思う余裕のある世の中、豊かな世の中とは、どんなテーマでも「品のあるユーモア」で、きちんとふざけられる世の中のことだと思うのです。
ヨシタケシンスケさんは、さらに
「世の中を面白がって見られるセンス」
が、幸せに生きていけるカギだとして、子供たちに伝えていきたいと語っています。
世の中を面白がるセンス
僕も大抵の事は面白いと思うヒトなので、良くわかります。
お店なんかでイライラしていたり、怒鳴り散ら死てる人がいたりしますけど、いつも
「なんでそこまで怒るんだろう?」
って、思うんです。
「もっとこう考えたら楽しく過ごせるのになぁ」と。
最近も、飲食店に行って
- まったく味のついていないチャンポンが出てきたり
- サラダしか来てないのに「全ておそろいでしょうか?」って言われたり
- 「下のレーンをご確認ください」って言われて「どこ?」と思ってたら、おじさんが手で運んで来たり
僕はそんなことが起こったら、
「めっちゃおもろいっ!!」
て感じます。
「こんなおもろいネタ最高」って。
ザ・関西人なんでしょうねぇ。
ヨシタケシンスケさんは神奈川生まれなのに、GOODセンスですね。
僕と年代も似てるし、いかわいいもの好きだし、ちょっと強面wなところも似ている。
・・・僕も絵本描こうかな?